英単語が覚えられない人必見!記憶に残る暗記法3選
「何度覚えても、すぐに忘れてしまう」
「テスト直前までは完璧だったのに、数日後には記憶が曖昧……」
英単語の暗記において、このような悩みを抱える中高生は非常に多く、保護者の方にとっても「何かいい方法はないのか」と頭を悩ませるテーマのひとつです。
では、どうすれば英単語は“記憶に残る”のでしょうか?
本記事では、教育心理学や記憶のメカニズムに基づいた3つの有効な暗記法を紹介します。
①「意味」ではなく「使われ方」で覚える:文脈記憶法
人間の記憶は、孤立した情報よりも、意味づけされた情報の方が保持されやすいという特徴があります。これは「意味記憶」と呼ばれ、英単語の暗記にも応用可能です。
例:
単語 determine
(決定する)を「=decide」などと意味だけで覚えても、すぐ忘れてしまうことが多いです。
しかし、以下のような文脈付きの例文とともに覚えると、記憶の定着率が飛躍的に高まります。
The teacher determined the date of the test.
(先生はテストの日を決定した)
このように、英単語を実際の文章の中で「使い方ごと」覚えることで、単語が脳内の他の知識とつながり、長期記憶に残りやすくなります。
tips:
単語帳だけで覚えているようであれば、「例文も一緒に読むと覚えやすいらしい」と考え方を変えてみましょう。それだけで勉強の質が大きく変わります。
② 忘れる前提で「繰り返す」:間隔反復法(Spaced Repetition)
人間は「忘れる生き物」です。ドイツの心理学者エビングハウスが示した“忘却曲線”によれば、覚えた内容の約70%は24時間以内に忘れられると言われています。
しかし、一定の間隔を空けて繰り返すことで、記憶は強化されていくこともまた事実。これが「間隔反復(Spaced Repetition)」という手法です。
おすすめの復習スケジュール
- 学んだ当日:寝る前に1回復習
- 翌日:もう一度確認
- 3日後:再確認
- 1週間後:再確認
- 2週間後:再確認
このタイミングで復習を入れることで、脳は「これは重要な情報だ」と判断し、記憶を長期保存へと移します。
ポイントは“完璧に覚えるまで待たない”こと。
あやふやでも、少しでも「思い出す努力」をすることに価値があります。
tips:
「昨日覚えた英単語、今日も少し見直した?」と見直す習慣をつけましょう。この習慣に大きな影響を与えます。
③「視覚・聴覚・運動感覚」を同時に使う:多感覚連動法
単語を“目で見る”だけの学習は、どうしても受け身になりがちです。
そこで活用したいのが、「五感を複数使った記憶法」。
具体的なやり方
- 単語を書く(運動感覚)
- 発音しながら声に出す(聴覚)
- 発音記号や文字の形を見る(視覚)
このように、「書く・読む・話す・聞く」を組み合わせることで、脳内に複数の回路が作られ、記憶が強固になります。
また、スマホの音声機能や発音アプリを活用して、発音を耳からも覚えるのは非常に効果的です。
英単語は「意味」だけでなく、「音」や「スペル」もセットで覚えることで、実際の英語運用能力にもつながります。
tips:
「覚えたい単語を声に出して読むといい」ということを強く意識しましょう。それだけで学習の質が高まります。
おわりに:暗記力は才能ではなく「方法」で変わる
英単語が覚えられない原因の多くは、「記憶力のせい」ではありません。
正しい方法を知らずに、非効率なやり方を繰り返していることがほとんどです。
今回紹介した3つの方法──
- 文脈で覚える
- 忘れる前提で繰り返す
- 五感を活用する
これらを日々の学習に取り入れることで、記憶の質が大きく変わります。
勉強は“苦行”ではなく、“工夫”です。
小さな習慣の積み重ねが、大きな成果につながる未来を信じて、一歩ずつ前に進んでいきましょう。