「部活と勉強は両立できる!中学生が実践すべき時間管理術とは?-中学生の学習法シリーズ⑥

「部活が忙しくて勉強の時間が取れません…」

中学生の保護者の方から、非常によく耳にするご相談です。部活に一生懸命取り組む姿は微笑ましくもありながら、定期テストが近づくと「大丈夫かしら…」と心配になる気持ちもよく分かります。

しかし、結論から言えば、部活と勉強は十分に両立できます。

実際、学年上位の生徒たちの多くは部活動にも真剣に取り組みながら、安定して高い成績を維持しています。その違いを生んでいるのが「時間管理術」です。

今回は、部活と勉強を無理なく両立させるための具体的な時間の使い方を、塾の現場で成果を出してきたノウハウをもとに解説します。


1. 両立できる子とできない子の最大の違いは「隙間の意識」

「忙しい」と言う子ほど、実は時間の使い方が粗いことが多いです。

  • 帰宅後にダラダラスマホを触る
  • 宿題の前に長々と休憩
  • 気づけば寝る時間

こうした“無意識の空白時間”が積み重なると、平日が「部活だけで終わる日々」になります。

一方、両立できている子は、細切れの時間を積極的に活用する「隙間管理力」を持っています。短時間でも集中して勉強できる仕組みを持っているのです。


2. 部活生に最適な1日の時間割イメージ

【平日(部活ある日)】

  • 17:30 帰宅
  • 18:00 夕食&軽く休憩
  • 18:30 学校課題・宿題(30分)
  • 19:00 暗記科目の短時間復習(英単語・理社用語など10〜15分)
  • 19:15 ワークや過去プリント(30〜40分)
  • 20:00 入浴&就寝準備
  • 21:00 就寝 or 読書などリラックスタイム

※ ポイント:平日は「短く・区切る」が基本。

【休日(土日)】

  • 午前中は「集中ゾーン」(英語・数学の演習中心に90〜120分)
  • 午後は部活 or 友人との時間もOK
  • 夜に軽く暗記の確認(30分)

3. 短時間学習でも成果が出る「習慣化のコツ」

① 毎日“固定時間”を決める

  • 例)夕食後すぐ、入浴前など、生活の中に学習時間を紐づける

② 勉強メニューを事前に決める

  • 机に向かってから「何しよう?」を無くす
  • タスクリストを用意(英単語10個/理社小テスト/数学ワーク2ページなど)

③ 「完璧主義」を捨てる

  • 毎日少しでもやることが“継続力”の源泉
  • 1日10分でもやる日を切らさない

4. 保護者ができる現実的サポート

  • 「今日のメニュー決まってる?」と軽く確認
  • 短時間でも取り組んだらすぐに褒める(継続を評価)
  • スマホやテレビとの距離管理は家庭ルールを一緒に作る

「もっと勉強しなさい!」ではなく、「今日もコツコツやってるね」が最大の支援です。


5. 当塾が行う「両立型学習サポート」

当塾では、部活で忙しい生徒でも無理なく学習を進められるよう、

  • 1週間単位の学習タスクリスト作成
  • 平日短時間集中型の学習設計
  • 週1回の面談型進捗確認
  • 隙間時間活用アプリの活用提案
  • 保護者との情報共有サポート

など、行動管理面に重点を置いたコーチングを行っています。

「忙しくて勉強できない」から、「忙しくてもやるべきことはやれている」状態に変えるのが目標です。


まとめ

部活も勉強も、どちらも中学生時代の大切な経験です。

大事なのは、時間の長さではなく、「短くても積み重ねる仕組み」を持つことです。

当塾では、こうした両立型学習設計を専門に支援しています。もし今、「部活が忙しくて勉強が心配…」と感じているなら、ぜひ一度ご相談ください。

お子さまに合った現実的な学習プランを、一緒に作成していきます。