成績が上がらない本当の理由とは?見落とされがちな“3つの習慣”に注目
「うちの子、塾にも通っているのに成績が伸びなくて…」
多くの保護者が抱えるこの悩み。努力しているように見えるのに、なぜ成績は思うように上がらないのでしょうか?
テストの点数や通知表の数字ばかりに目が行きがちですが、実は、成績が上がらない背景には“日々の習慣”に原因が潜んでいることが少なくありません。
本記事では、中高生の成績向上を妨げている可能性のある「見落とされがちな3つの習慣」に焦点を当てながら、今日から実践できる改善策をご紹介します。
■ 習慣①「わかったつもり」で終わっている
中学生や高校生にありがちな勉強の落とし穴が、「解説を読んで納得=理解した」と錯覚してしまうことです。
例えば数学の問題。「ああ、こうやって解くのね」と思っていても、自力で解き直すと間違える。これは“理解”と“定着”の差が明確に現れる瞬間です。
🔍 解決策:「自分の言葉で説明できるか」を基準にする
「この問題、どうやって解くの?」と子どもに聞いてみてください。
うまく説明できないようであれば、それは本質的な理解に至っていない証拠です。
✅ ポイント:
- 解いた問題は、翌日や数日後に再度解き直す
- 学習後、「誰かに説明するつもり」で要点をまとめる習慣をつける
■ 習慣②「学習のリズム」が安定していない
意外と多いのが、勉強時間や学習科目にムラがあることです。
たとえば、「今週は英語ばかり」「週末に一気に理科を詰め込む」といった偏った勉強をしてしまうと、知識は定着しにくくなります。
特にテスト前だけ頑張る“短期詰め込み型”の学習は、成果が出づらいだけでなく、子どものやる気や自信を削いでしまうこともあります。
🔍 解決策:週間の“学習スケジュール”を整える
「毎日同じ時間に勉強を始める」「1日1科目だけでなく複数科目をバランスよく」など、勉強に“生活の一部”としてのリズムを与えることが重要です。
✅ ポイント:
- 食後30分後からの学習開始を習慣化
- 月〜金は基礎、土日は復習と応用に充てるなど、曜日別のルールを作る
■ 習慣③「振り返り」の時間がない
勉強は“やる”だけでは伸びません。「なぜ間違えたのか」「どうすれば同じミスを防げるか」といった**“振り返りの質”が学力を大きく左右します**。
しかし多くの子どもは、間違えた問題をただ赤で直し、「終わった」としてしまいます。これでは同じミスを繰り返すばかりです。
🔍 解決策:週1回の「振り返りミーティング」を
週末など時間が取れる日に、親子で10分間だけ「今週の勉強を一緒に振り返る」時間をつくってみてください。
以下のような問いかけが効果的です:
- どんな問題でつまずいた?
- 今週やった中で、自信がついたところはどこ?
- 来週はどこを重点的にやる?
✅ ポイント:
- 書き出し式の“振り返りノート”を作ると、継続しやすい
- 「よくやってるね」と過程を認める言葉がけが子どもの継続力を支える
■ 成績は「努力の量」より「習慣の質」で決まる
成績を上げるには、根性や長時間勉強することよりも、**「続けられる、効果的な学習習慣」**をいかに早く身につけるかが鍵です。
今回ご紹介した3つの習慣:
- 「わかったつもり」を避ける
- 学習リズムを安定させる
- 振り返りの習慣をつける
この3点を丁寧に整えていくだけで、勉強に対する意識も、成果の出方も大きく変わっていきます。
お子さまの成績がなかなか上がらないと悩まれている場合は、まずは学習時間ではなく、“どんな習慣で勉強しているか”を一緒に見直してみてください。
お子さまが「がんばりたいけど、うまくいかない」と感じているなら、まずは習慣づくりから支えてあげることが、未来への何よりのサポートになります。
焦らず、怒らず、整える。
“成績アップ”は、その先に自然とついてきます。