勉強が嫌いだった中2男子が、笑顔で通塾するようになった理由」

「うちの子、勉強が本当に嫌いで…」

中学2年生の保護者から、よく聞く声です。部活やゲームには熱中しても、机に向かう時間はゼロ。声をかければ反発され、親子ゲンカになる日々…。そんなお悩みを抱えるご家庭は決して少なくありません。

今回ご紹介するのは、そんな“勉強嫌い”だった中2男子が、たった数ヶ月で笑顔で塾に通うようになり、自ら机に向かうようになったエピソードです。単なる成功談ではなく、「なぜ変わったのか?」を保護者目線で深く掘り下げていきます。

勉強嫌いの背景にある「自己否定感」

当初、彼は「どうせ僕なんか無理」と口癖のように言っていました。定期テストでも赤点すれすれ。家庭でも「なんでやらないの?」「このままだと高校行けないよ」と責められる日々。勉強嫌いというより、「勉強=自分のダメさを突きつけられるもの」だったのです。

多くの子どもが勉強に対してネガティブな感情を抱く背景には、この“自己否定感”があります。できない→怒られる→もっと嫌になる。この悪循環が、やる気をさらに奪っていくのです。

最初にやったのは「教える」ことではない

当塾が彼に対して最初に行ったことは、問題の解き方を教えることではありませんでした。

まず取り組んだのは、「話を聴くこと」。

「今、どんなことが嫌なのか?」「何ならできそうか?」

彼の言葉を引き出し、小さな「できたこと」を一緒に確認することから始めました。自分でも気づいていなかった“前進”に光を当てることで、徐々に自己肯定感が芽生えていったのです。

小さな成功体験が「変化のスイッチ」になる

はじめの一歩として設定したのは、「英単語を毎日3つ覚えること」。

たったそれだけ?と思われるかもしれませんが、重要なのは「達成感」です。

3日連続で続いたとき、「すごいな」と講師が声をかけ、本人もにっこり。1週間続いたときには、本人の方から「次は5個に増やしてみようかな」と言い出しました。

この“小さな成功体験”の積み重ねが、勉強に対する拒否反応を徐々に薄め、習慣へと変えていきました。

「褒め方」「関わり方」が変化の鍵

保護者の方にもご協力いただきました。

・点数ではなく「過程」を見て声をかける

・比較ではなく「本人の成長」に焦点を当てる

・失敗しても「挑戦したこと」を認める

こうした関わりが、彼にとって「家庭=安心できる場所」となり、心が安定することで学習にも前向きになっていきました。

そして現在…

いま彼は、塾に来るのを楽しみにしています。「今日は数学のワーク、1ページ解いてきたよ」と自分から話し、以前なら考えられなかった“自主的な学び”が当たり前に。

もちろん、すべてが順風満帆というわけではありません。うまくいかない日もあります。でも、彼の中には「やればできるかもしれない」という希望が根付き始めています。

「勉強嫌い」は、変わる

「うちの子には無理」と諦めかけていた親御さんほど、この変化に驚かれます。

でも、これは特別なことではありません。

・否定されない環境

・できたことを認めてくれる大人

・無理のない目標設定

この3つさえあれば、子どもは自らの力で変わることができます。

当塾では、こうした「学びの土台づくり」を大切にし、一人ひとりと丁寧に向き合っています。

もし、いま「勉強が嫌いでどうしようもない」と感じているなら、ぜひ一度ご相談ください。

お子さまの可能性は、まだまだ眠っています。そして、それを引き出す方法は、必ずあります。